遠藤啄郎ブログ
2011年12月23日金曜日
「小栗」のエネルギー
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1983年3月 下北沢・本多劇場 「ニッポン人の喜怒哀楽――語り物の世界」からの抜粋 中世末期に生まれ、民衆によって語り継がれて来た語り物説経の代表作ともいえる「をぐり」。その文体のエネルギーをなるべく失わぬように脚本化し仮面劇としたのが、「小栗判官・照手姫」である。 「...
2011年12月2日金曜日
音と言葉の身体 その6
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第六回 賢治の日本語 遠藤 現代作家のものでいえば私が、四つに組めるのは宮澤賢治。あの人の文体、文章がもっている力は連綿と続いてきた日本語の力、身体化できる言葉を持っています。近代文学の枠からはずれた力を持っていますよね。ですから彼が詩や童話、童話ともちょっと違うかな。 ...
2011年12月1日木曜日
音と言葉の身体 その5
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第五回 インドネシアの舞踊や演劇 遠藤 インドネシアの舞踊や演劇の人達と作品づくりをしたのですが、やはり彼等も我々と似た思いを持っているのを感じました。 ――インドネシアで古典は伝承されているんですか。もともとの形は。 遠藤 その時一緒に作品づくりをした人達の多く...
2011年11月30日水曜日
音と言葉の身体 その4
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第四回 古典劇、現代劇 遠藤 現代劇の俳優さんも、古典劇を学ぶべきです。どんなシステムで、どんな指導かはありますけど。そして様々な文体と四つに組むレッスンをしないとだめですね。 ――そのテキストになるのはどういうものでしょうか。やはり中世の語り物、あるいは能になるのでし...
2011年11月29日火曜日
音と言葉の身体 その3
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第三回 呼吸の詰め放し ――日本語のダイナミズムですか。日本語、言葉のバランスはどうなのでしょう。たいへんだろうなぁ。言葉を発する身体、あるいは呼吸について少し話してくださいますか。 遠藤 最近の人達は日常の会話の中でも、語尾まできっちり音にしない習慣がついていて、若い...
2011年11月28日月曜日
音と言葉の身体 その2
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古典を朗唱する ――遠藤さんは中世説話「小栗」から中世の言葉をそのまま活かして「小栗判官照手姫」を創られました。初めて観たときはカルチャーショックでした。芝居としてもですが、言葉の強さに圧倒されたのかな……中世の言葉、それを発語する俳優にとってはどうなんでしょうか。 遠藤...
2011年11月27日日曜日
音と言葉の身体 その1
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劇作家・演出家 遠藤啄郎 聞き手 山本 掌 雑誌『月球儀』記載記事より 第一回 日本語を発する ――最初にこれまで演出された舞台の経験から「音・声」と「言葉」について感じられたことをお話いただけますか。 遠藤啄郎 (以下遠藤) 言葉って意味だけのも...
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